新規学卒者の離職状況データを就活・転職時に役立てる 〜 業界・職の見方 〜

こんにちは、Gene-K(@SmileWork_LAB)です。

厚生労働省から「新規学卒就職者の在職期間別離職率の推移」が公表されています。

入社1年以内の最終学歴別の離職率を2019年卒と2017年卒とで比較するとご覧のとおりです。

2019年3月卒者の1年目の離職率

大学卒 11.7%

短大等卒 17.7%

高校卒 16.2%

中学卒 35.7%

2017年3月卒者の1年目の離職率

大学卒 11.6%

短大等卒 17.7%

高校卒 17.2%

中学卒 36.5%

入社後1年以内の離職率について見てみると、卒業年(入社年)による変動はほとんどありませんね。

大卒3年3割離職といわれ続けていますが、3年以内離職率もほぼ変化がありません。

2017年3月卒者の3年目の離職率

大学卒 32.8%

短大等卒 43.0%

高校卒 39.5%

中学卒 59.8%

次に確認しておきたいのは、産業ごとの入職者数・離職者数です。

重要なのはその人数よりも「なぜ、1年以内に離職したのか」という理由(できれば産業別に)ですが、残念ながら・・・ありません。

2019年3月卒の新卒者の就職者数の多い産業順に並べてみました。

新卒者を意欲的に採用している産業がどこなのか数字で分かります。

あわせて、1年目離職者数 ÷ 入職者数で1年以内の離職率も算出しました。カッコ内に離職者数・離職率を明記しました。

新卒採用数と離職率でその産業の課題がなんとなく見えてきませんか?

・調査計 465,944(54,439・11.6%)

①製造業 73,775(4,060・5.5%)

②医療福祉 64,689(8,368・12.9%)

③情報通信業 48,819(4,389・8.9%)

④小売業 45,248(6,605・14.6%)

⑤卸売業 35,652(3,479・9.7%)

⑥学術研究、専門・技術サービス業 33,881(4,099・12.0%)

⑦他に分類されないサービス業 32,420(4,891・15.0%)

⑧金融・保険業 29,292(2,247・7.6%)

⑨教育、学習支援業 20,923(4,270・21.0%)

⑩建設業 20,515(2,174・10.6%)

補足:以下、製造業の内訳です。

①機械関係 36,492(1,410・3.8%)

②化学工業、石油製品・石炭製品製造業 8,861(331・3.7%)

③食料品製造業 7,474(747・9.9%)

④パルプ・紙・紙加工品製造、印刷・同関連業 4,966(422・8.4%)

2019年3月卒者の1年以内離職率を高い順で並べると以下のとおりになります。

①教育、学習支援業 21.0%

②他に分類されないサービス業 15.0%

③小売業 14.6%

④医療福祉 12.9%

⑤学術研究、専門・技術サービス業 12.0%

⑥建設業 10.6%

⑦卸売業 9.7%

⑧情報通信業 8.9%

⑨金融・保険業 7.6%

⑩製造業 5.5%

以上、就活・転職の際の一助にお役立てください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です