
こんにちは、Gene-K(@SmileWork_LAB)です。
6月のこの時期、新卒採用における企業の内定出しはピークを迎え、それに伴って、学生の内定取得率も大きく伸びていきます。
とは言え、内定取得後に就活を続ける学生はまだ多く、企業の採用活動が次のステップへと移行する時期でもあります。
就活を続ける学生には「いまの内定先に満足できないので就活を続ける」「いま内定先に不満はないが、さらにいいところを探す」「新卒の就活は一生に一度のことだから納得いくまで続ける」「いくつか内定をもらえるだけもらってから自分に合うところを決める」など、理由や背景はまちまちです。
ただ、これはいつの時代も変わらないことですが、昨今の社会的風潮を反映してか、内定先に満足していても「ブラックな不安要素が少しでもある企業には入りたくない」という、学生本人(むしろ親や家族の)慎重さは、年々かなり強まっているようです。
また、大学のキャリアセンターでよく聞く話に、本人は内定先に十分満足していても、親が内定先に満足せず、内定辞退を促したり、就活を続けさせたりという、周囲からの意見により意思決定ができず、就活が長引く学生も増えているとのことです。
ただ、売り手市場が続いているとは言え、まだ内定をもらっていない学生もいますし、その理由もいつの時代でもさほど変わりはありません。
例えば、大手志向で活動を進めてきたけど選考に落ちた学生、早い段階で業界や職種を絞りすぎてしまい方向転換をする学生、教育実習・留学・部活などで就活の出だしが遅かったり、タイムリーな活動ができなかった学生などなど。
内定のある・なしを問わず、全体数で言えば、これからがまさに正念場、という学生が一定数いるのです。
新卒採用における企業の採用活動には、大きく2つのサイクルがあります。
まずは、際限なく早期化しているインターンシップ等から始まり、3月〜4 月に選考、5月のゴールデンウィーク前後に内定出しのピークをもってくる第1クール。
多くの企業では、この早期の活動で採用予定数を確保したいと、短期に集中しパワーをかけています。学生の皆さんからすると、なぜそんなに急いで?と疑問に思うかもしれませんが、採用の世界では「優秀な学生であればあるほど、早期に活動を始める」というのが、長くずっと不変の定説になっているのです。
要は、意識高い系→行動力がある→仕事においても同じ→成果が期待できる→優秀→採用ターゲット層の学生、というような図式。
実際には、これを毎年具体的に検証し、根拠に基づいて早期に活動を行う企業もあれば、他が早期に活動するから当社もと、その理由はまちまちです。
第2クールは、6月からの選考解禁に準じた採用活動。
第1クールで内定を出しても、完全に就活を終える学生は多くなく(近ごろは特にそうですが)、特に大手志向の学生は、早期の活動で得た内定を持ったまま大手の内定出しのピークである6月を迎えます。
したがって、大手企業の滑り止め的な位置づけにある「準大手企業」や「認知度が高い中堅企業」は、大手の内定出しにより、内定辞退者ポツポツ出てきます。
また、5月・6月頃にかけて、これまで複数の内定を持っていた学生が、意思決定により進路を1社に絞ってくる時期でもあり、内定辞退も増えてきます。
当然、採用担当者もある程度の内定辞退者は予測して内定出しをしていますが、採用計画数に満たない場合、第2クールに追加募集を行います。
6月から夏にかけて、就活サイトや大学のキャリアセンターに追加募集の求人情報が出始めます。
とはいえ、来年の3月末までに、という緩やかな求人ではなく、夏には採用活動を終えて、10月1日の内定式(内定解禁日)を迎えることが第2クールに活動を行う企業の共通の目標です。
超短期決戦の採用活動で、採用枠はぐっと狭くなります。
この時期になると、内定承諾率の高い企業は採用活動を終息し、採用活動を再開または継続する企業の方が当然に減ってきます。
✔️ 第2クールで大事なこと
まず、アンテナを高く、受け身ではなく、とにかくこちらからガンガン動くこと。
就活サイトだけでなく、イベントや、キャリアセンターの求人など、こまめに情報を収集し、これは!と思ったら即行動です。
これからの時期「いい人がいたら早く決めてしまいたい」「いい企業があったら早く決めてしまいたい」という状況は企業も学生もどちらも同じ。
「やりたいこと」で探せば少ないチャンスはさらに少なくなります。
「やりたくない」以外に注目し、「やれるのでは?」→「よし、やってみよう!」という姿勢で取り組めば、チャンスは増えます。
✔️ ポイントは「動きながら、考える」
タイミングよく、スピード感が大切です。
立ち止まらずに、もうひと踏ん張り。
その一歩が、これから先の人生を大きく変える大事な一歩になると信じ、諦めず、もう一回。
「私たちの最大の弱点は諦めることにある。成功するのに最も確実な方法は、常にもう一回だけ試してみることだ。 」 トーマス・エジソン
ー 補 足 ー
第2クール、とは言いましたが、実際にはどこにピークをもってくるというわけでもなく、早期からほぼ通年で採用活動を行なっているところもあります。
内定を出しても出しても、常に辞退者が出続ける、無限ループで採用活動をしいられるところです。
悪いところばかりではないと思いますし、業界や職種による傾向もあるとは思いますが、いわゆるブラックなところも中には存在します。
採用活動を長く続けていることには、必ず理由があるはずです。
おかしい、怪しい、と思ったら、早めにキャリアセンターなどに相談しておくことをおすすめします。
(執筆:2018年6月)