会社説明会で注目するポイント ☆ 就職活動:企業研究の基本

こんにちは、Gene-K(@SmileWork_LAB)です。

就職活動において、個別に開催される「会社説明会」は非常に重要なイベントの一つです。説明会に参加することで、自分が興味を持つ企業の情報を多角的に得ることができます。

しかし、説明会に参加するだけでは十分ではありません。具体的なポイントに注目し、情報を収集することが重要です。

以下では、説明会に参加した際に注目すべきポイント、社風や人間関係を見極めるポイントについて解説していきます。

注目すべきポイント

企業のビジョンやミッション

企業のビジョンやミッションについて説明があるかないかは、VUCAと言われる今の時代は、特に大事な注目すべきポイントです。

よく聞く「VUCA時代」のVUCAってナニ?

企業のビジョンやミッションは、その企業がどのような方向性で経営や事業を行っているかを表しています。そのため、自分自身の志向性や価値観に合致するかどうかを見極めることができます。

また、企業のビジョンやミッションが明確に言語化され、すべての社員に浸透し共有されていることは、社員のモチベーション向上や、組織の方向性を定めるために重要です。逆に言うと、ビジョンやミッションがない、あったとしても、ただ綺麗事の単語を並べているだけの(きちんと説明できていない)場合、経営層と社員の間に壁(コミュニケーションの不全、ワンマン経営)があるのではと思われます。それは社風、働きやすさ、働きがいにも影響しますので注意が必要です。

人を大切にする会社の見極め方 ☆ 就職活動:企業研究の基本

事業内容や業界動向

説明会で事業内容と業界動向の関係性について説明があるかないかは、注目すべき重要なポイントです。

自分が興味を持つ業界の企業である場合、その企業の事業内容と業界の動向との関係性を詳しく知ることができるのが説明会です。その業界が将来的にどのように変化するか、そこに対し、どのような考え方で事業を推進していくのか。これらの情報を元に、自分が興味を持つ業界であるか、成長産業か衰退産業か、成長産業であっても成長企業か衰退企業なのかを見通すことができます。ホームページなどに書いてある現在の事業内容をただ説明するだけの企業、過去の実績ばかりを強調する企業は注意が必要です。

賃金など待遇面

説明会で給与や休日、勤務地などの待遇面について具体的な説明があるかないかは、生活に関わる重要なポイントです。

慢性的な人手不足と言われる状況において、求人詐欺とも思われる募集要項が横行することから、法令により、労働者の募集を行う際のルールが設けられています。

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また、新卒者の求人に際し、企業には法令で定められた情報の公開と、説明会で求職者から質問があった場合、真摯に対応することが義務付けられています。

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説明会の場で、給料や休みなど待遇面について求職者からは率先して聞きにくいものです。そうした、相手の立ち場に立って、聞きにくいけど大事なことを、積極的に説明会で話してくれる企業かどうかで、オープンな社風、社員を大事にする社風かどうか見極めることができます。

「待遇面はこの通りだから読んでおいて… 」という人事は要注意です。企業体質と、その人事担当の説明能力(必要知識・教養のなさ)の二面性に問題を抱えているとも想像できます。

キャリアアップのサポート

説明会でキャリアアップのサポート(教育・研修制度など)について説明があるかないかは、注目すべきポイントです。就職後、長期的に働くことを考えると、キャリアアップが重要になってきます。職務経験のない新卒者の場合、最初に身に付けるスキルは、後々のキャリア形成において特に重要です。そのため、企業がどのようなキャリアアップ支援をしているかを具体的に知ることが大切です。社員のスキルアップやキャリアプランの相談支援、研修プログラムなどがしっかりと整備されている企業であれば、自分自身のキャリアアップにつながることが期待できます。

福利厚生

福利厚生には、社員が働きやすい環境を整備するための様々な制度やサポートが含まれます。健康管理、休暇制度、子育て支援、寮や社宅など内容は多岐にわたります。これらの福利厚生が充実している企業であれば、社員にとって働きやすさが高まり、長期的に働くことができる環境が整備されていることが期待できます。

社員の声

説明会で社員の声について紹介がある場合があります。この場合、注目すべきポイントは、社員のリアルな声なのか、人事担当から言わされている声なのか、の見極めです。多少ネガティブな課題感も自分の言葉で社員が話す場合は、オープンな社風(隠し事のない企業風土)であることが期待できます。また、社員がどのような働き方をしているかを聞くことで、自分がその企業で働くことができるかどうかをイメージしやすくなります。

以上、就職活動で会社説明会に参加した際に注目すべきポイントについて解説しました。これらのポイントに注目することで、自分自身が興味を持つ企業の情報を収集し、自分の希望に合った企業を選ぶことができます。

社風や人間関係を見極めるポイント

次に、会社説明会で社風や人間関係を見極めるために注目すべきポイントを解説します。

社員の雰囲気を観察する

社員の雰囲気は、その企業の社風や人間関係を知る上で大切なポイントです。会社説明会では、学生に対してどのような態度で対応しているのか、社員がどのような態度や表情で話しているか、他の社員との関係性がどのように見えるか、また、身だしなみはどうかなど、できるだけ何気ない普段の様子を細かく観察してみましょう。

社員の発言内容を確認する

社員がどのようなことを話しているか、どのような意見を持っているかを確認することも重要です。会社説明会では、人事担当など社員がどのように企業文化や社風を説明するかを聞き、また社員同士がどのようにコミュニケーションをとっているかを確認することができます。

また、企業によっては社長や役員など経営層が話をする場合もあります。役員としての資質(人となり)をしっかりチェックしておきましょう。役員と人事担当など社員の間になんとなく違和感や威圧感を感じたり、学生に対して上目線で見る態度対応が見られる場合は注意が必要です。

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職場の様子を見てみる

自社内で開催される場合は、社内の施設や職場の様子を見ることができます。社内の雰囲気や仕事の進め方、社員同士のコミュニケーション、社員からの挨拶の有無などを観察することができます。

また、職場の座席配置、整理整頓、清潔さ、禁煙・喫煙のルール、トイレの数や照明の明るさ(法律上定められています)など、社内の環境や設備など細かな点にも注目することが大切です。業種によっては、安全面も確認しておく必要があります。

会社説明会は、説明会という名目ではありますが、企業の人事担当者は、参加者の普段の人となりをしっかりとチェックしています。参加する学生の皆さんも同じように、普段の社員(役員)の人となり、働く職場の環境をしっかりとチェックしてみて下さい。なんとなく合う、合わないという感覚(人間が生きるために持っている危険を察知する本能)も就職活動では大事なことです。

対面か?オンラインか?

オンラインの会社説明会は、場所や時間にとらわれずに参加できるという利点がありますが、対面の会社説明会に参加した方が良い主な理由の多くは、これまでに解説した通りです。

  • 相手の表情や雰囲気が見える:オンラインの会社説明会では、相手の表情や雰囲気が完全に伝わりにくい場合があります。しかし、対面の会社説明会では、相手の表情や雰囲気が直接見えるため、より深く理解することができます。
  • 雰囲気を直接感じることができる:対面の会社説明会では、会社の雰囲気や社員の様子を多面的に見ることができるため、より詳しい情報を得ることができます。
  • ネットワーキングの機会がある:対面の会社説明会には、他の参加者と情報交換する機会があります。これは、選考経過や他社状況を知る上で役立つことがあります。

以上のように、対面の会社説明会に参加することで、より深く理解することができる点があります。

ただし、現在は、オンラインによる会社説明会が選択肢になる場合も多いため、自分にとって最適な方法を選択することが重要です。

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