
こんにちは、Gene-K(@SmileWork_LAB)です。
「日本版O-NET」ってご存知ですか?
国(厚生労働省)が主導で始まった職業情報提供サイト「日本版O-NET」、まだまだ知らない人のほうが(たぶん圧倒的に)多いのではないでしょうか。
▼これまでの検討経緯はこちら
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-syokuan_196434_00002.html
求人者・求職者等に職業情報を提供することにより、効果的なマッチングを図ることが目的のサイトということです。
これまでの日本型雇用システム(終身雇用)から脱却し、積極的なキャリアチェンジを国が後押するというものと考えられますね。
少子高齢化による労働人口の減少で国内産業の停滞・衰退が大きな課題としてのしかかっている雇用についにようやく国がメスを入れてきたのかなと。
転職・再就職など、多様な採用機会を拡大し、転職希望者等が持つ職業スキルや経験等を活かした就職活動や企業の採用活動が行えるよう「職業情報の見える化」を進めることが重要。そのため、職業情報提供サイト(日本版O-NET)を構築。
厚労省HPより
安倍政権の成長戦略にとって必要不可欠な「衰退産業から成長産業への人材の移動」をすみやかに進めていきたいというわけですね。
「日本版O-NET」の仕組み
このサイトは、動画コンテンツを含む約500の職業の解説、求められる知識やスキルなどの「数値データ」を保有する総合的な情報提供サイトで、以下の機能を搭載しています。
[主な機能]
●職業検索
●キャリア分析
●人材採用支援
●人材活用シミュレーション など
厚労省HPより
この「日本版O-NET」は「しょくばらぼ」と連携しているため、各企業で求められるスキルを把握することができ、企業と求職者のミスマッチを改善できるとしています。
今度は「しょくばらぼ」というあまり聞き慣れないものが出てきました。
「しょくばらぼ」とは?
平均残業時間や有給休暇取得率、女性労働者の割合などの職場情報を検索・比較することができる職場情報総合サイトで、若者・女性・高齢者・障害者など、さまざまなニーズを持つ働き手が活用できます。
厚労省HPより
国はこの2つの仕組みの組み合わせで、少しで雇用のミスマッチを減らしたいと考えているようです。
うまく機能し、活用されれば、ブラック企業対策としても期待できそうですね。
「日本版O-NET」と「しょくばらぼ」との連携でできること
①「しょくばらぼ」の個別の企業詳細ページから、「日本版O-NET」の産業分類ページにアクセスすることで、その企業で働くために必要なスキルを調べることができます。
これにより、詳しい情報を求職者などに提供でき、企業と求職者のミスマッチが低減されます。
②「日本版O-NET」の産業分類ページから、「しょくばらぼ」にアクセスすることで、選択した産業に該当する企業の検索結果を見ることができます。
これにより、特定の業種・職種への関心が高い方に、該当する企業かどうか認識できます。
厚労省HPより
まだまだ認知度が低く、求人・求職者双方にとっての利用価値もまだ不透明な感じは否めませんが、たとえば、ここに2020年1月から始まったハローワークの求人システムなどが統合されたり、求人する側の情報がどんどん集約されていけば、その利用価値はグッと上がっていきそうです。
大事な「雇用の見える化」についてどーなるか、今後の動向に要注目ですね。
▼ 職業情報提供サイト(日本版O-NET)
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/
▼ 職場情報総合サイト(しょくばらぼ)