内定を複数持つことに対するマイナス?

こんにちは、Gene-K(@SmileWork_LAB)です。

採用面接の場面で、必ずと言っていいほど聞かれる「他社状況」。

応募している他社の選考の状況がどうなのか、内定の有無はどうなのかと、かなり具体的に突っこんで聞かれることは珍しくありません。

今回は、内定を複数持っている場合、評価がプラスにもマイナスにもなるという話です。

優秀な人は誰が見ても優秀であり、その人に内定が集中しやすい、ということは一般的な解釈であり、いくつも内定を持っている人は、他社からも高く評価されがちです。

では、1つでも内定を持っていれば、選考が優位に進むのかといえば、そういう企業ばかりではありません。

複数の内定を持っている学生に対して「できる採用担当者」は、他社評価に引きずられることなく、ブレることなく自社基準でフラットに評価します。

公平公正性の高い企業です。

そうでない場合、他社で、それもいくつも内定を持っていることは、そのまま「イコール優秀な学生である!」という先入観が強く働き、「だったら当社も内定!」とすることもあります。

中には、競合他社で内定している人を採用ターゲットにする、という採用戦略や、採用基準の企業もありますが。

実際、後者のケースは、珍しくもなく、1人に内定が重複するひとつの要因でもあります。

いずれにしても複数内定が「プラス」の評価に働くパターンです。

これとは逆に、2社以上の内定を持って就職活動をしていることがマイナスに評価されることもあります。

1社の内定を持って就職活動を続けることは、就職ができないというリスクを回避する観点ら見ても、まず問題になることはありません。

しかし、2社以上の複数内定となると少し見方が変わってきます。

簡単に言えば、なぜ1社に絞れないのか。

特に、複数内定後の内定保留期間が長ければ長いほど見方が厳しくなります。

選考を突破する能力はあるかもしれないが、「状況を判断する能力」と「決断する能力」に問題があるのではないか?と、態度能力に疑いを持たれます。

これは「御社も含めてすべての企業が第1志望群ですので、すべての結果が出てから決めたいと思います」という、よくある回答についても同じように評価されやすいです。

ちなみにこの「第1志望群」、正直さを伝えるのに都合が良い表現方法だと思われがちですが、採用担当者には「志望度が高くない」と伝わりやすいので、使い方には注意が必要です。

仕事は、判断と決断の繰り返しです。

それも、適切な時期にスピード感をもって判断と決断をしていかなくては、機会を逸してしまいます。

これはもちろん仕事経験の中で高めることでもありますが、その人の思考と行動の特性にも左右される、とても大事な能力です。

面接での重要な評価ポイントでもあります。

もうひとつは「自己中心的な人」という印象。

もちろん、評価はマイナスに働きます。

2社の内定があれば1社は辞退、3社あれば2社は辞退と、内定が多ければ多いほど辞退社数も増え、それが辞退先企業の採用活動に大きな影響を与えます。

また、辞退した企業への就職を希望していた人たちの就職活動に与える影響も大きいです。

新卒の場合、辞退の仕方に問題があると、在学する学校の評価を下げ、さらには後輩の就職活動にも影響を及ぼす可能性があります。

採用担当者も人間です。

感情があります。

もう、あそこの学校からは採用しない!ということは、十分にありえることです。

学生さんが就活で企業の評判をすごく気にするのと同じで、採用担当者も学校の評判は気にしています。

自分のとった行動が周囲にどのような影響を与えるのかを想像する能力がない、常識的な理解がない、人に対する配慮ができない、要は「自分さえ良ければよいという人」と評価されることもあります。

これは、どこの企業も重視している「人間力」の大事な要素です。

そもそも人としてどうなの?と、疑われてしまいます。

評価の基準は、それぞれです。

人の見方も、それぞれです。

自分の「良かれ」は、誰にとっても「良かれ」ではないということと、主観でなく、常に客観的に、俯瞰して見て考えて判断する、行動するということが就職活動でも重要です。

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