名ばかりインターンシップって、どうよ?

こんにちは、Gene-K(@SmileWork_LAB)です。

本来的なインターンシップとは別モノの、インターンシップもどきの「名ばかりインターンシップ」が増えています。

「名ばかり」なんていうと、労基法違反で問題になったマクドの「名ばかり管理職」のようで、なんか物騒に思われますが、「名ばかりインターンシップ」は、なにかの法令に反しているかというと、そういうわけではありません。

そもそも、日本で言われるところの本来的なインターンシップとは、在学中に学生が1週間から数週間、企業などで就業体験をする制度のことを指してきましたが、その様子が変わってきているのです。

その変化の典型が、1日限定の「ワンデイ・インターンシップ」の出現です。

1日のみ実施ということで、学生にも会社にも負担が少なく、勝手が良いみたいです。

で、問題はその中身です。

その多くは、業界や職種の説明、提示されたテーマについてのグループ討議やグループワーク、先輩社員との座談会、職場見学など、肝心の就業体験がほとんど無いのです。

そうです、採用活動時に行われるものと、さほど変わらないイベントが、3月の会社説明会開始以前に「ワンデイ・インターンシップ」という名で行われているのです。

「ワンデイ・インターンシップに応募し、参加してみたら、ほぼその会社の説明で終わりました。」ということはよくあることです。

ワンデイ・インターンシップのグループワークは、問題提示・討議・まとめ・発表と、どこも似たり寄ったりでイマイチだったとかも。 (グループワークは、あくまでも仮想体験であり、就業体験ほどの納得感も充実感もありませんし)

このように、会社側にとって都合の良い定義でインターンシップが行われると、学生や大学にしてみると、どれが本来のインターンシップなのか、混乱してしまいます。

確かに、本来的なインターンシップでも参加の目的が就業体験でなく、ただただその会社に就職したいからきっかけづくりのために参加する学生というのも以前からいるわけですし、逆に会社も、インターンシップに参加した学生の中から優秀な学生を引っ張り続け、なんとか入社に繋げたいという思惑もあります。

ワンデイであれ、この仕事をやってみたい!という学生の動機形成と、この仕事で成長できる能力と可能性がありそうだから採用したい!という会社のポテンシャル評価自体は、健全にさえ思えます。

会社説明会の開始以前に、1日学生を集めて、業界の説明をすることや、社会人とリアルな会話ができる機会を作ることって、無いよりは有るべきです。

むしろ、ネット上でズラズラーっと検索して、その求人情報(広告)を見て、企業や仕事を知った気になるなんちゃって企業研究よりは、意義あるものだと思います。

問題なのは、それを「インターンシップ」と言っちゃってることです。

きちんと、正々堂々と「ワンデイ・業界研究セミナー」とか、「ワンデイ・職種理解セミナー」と題して実施すべきです。

水面下でとある有名な大学でも、一部の大企業に依頼して、事前に業界研究セミナーを行っているわけですし、3月以前に就職情報会社主催で、多数の企業が参加しての合同業界研究セミナーなども行われているのが実情ですから。

もうひとつ、ワンデイ・インターンシップに参加するためにエントリシートの選考を行うということは、いかがなものかと。

純粋に就業体験を望む学生にとって、コレは酷だと思います。

とにかく、紛らわしことは辞めて、正々堂々とやるべきです。

こんな視点で会社を見ることも大事ですよ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です