
こんにちは、Gene-K(@SmileWork_LAB)です。
近ごろの新卒採用活動のあり方を俯瞰してみると、どこか、その活動の様子が巷でよく問題になる「◯◯商法」にも似た怖さのようなものを感じます。
初期の接触段階では、緻密に計算された演出による印象操作、過剰なほどの懇切丁寧な応対と巧みな話術で洗脳し、契約(内定承諾)する・しないの段階からは、心理戦で、状況によっては態度が豹変…。
以前から学生に不人気の業界や周囲からブラックと評されるような企業では、そうしたことはよく見聞きしましたが、近ごろは、超が付くほどの売り手市場が手伝ってか、一般的な企業ですら、そうしたことが普通に行われているようです。
相手不在の、超利己主義的な採用活動化とでもいいましょうか。
これが今どきの採用のスタイルだと言ってしまえばそれまでですが。
また、学生からこんな話も聞きました。就職情報会社が主催する合同企業説明会で、ブースの前に企業の採用担当者がズラーッと並んでいて、場末の繁華街の客引きみたいにグイグイと勧誘され、その先にある目当ての企業のブースまでの道のりが遠く険しく、まるで次から次へと襲ってくるゾンビから逃れるゲームのように大変だったと。
就活って、こんなに怖いもの?と、初っ端から驚き、不安を感じたそうです。
まぁ、そろそろ限界ですね。
こうした旧時代の就活イベントのありかたも。
人手不足による人材の争奪戦は、今後ますます激化することが予想されます。
政府の指針など形式にすぎず、争奪戦を勝ち抜くため、「なんでもあり」の「やったもん勝ち」の状況になってきています。
高校卒の採用以外に、新卒採用活動に法的な縛りはありませんので、問われるのはそれぞれの企業の倫理観だけになります。
「自分のところさえうまくいけば」という考え方が、社会的影響力のある大手企業や教育機関、政治の世界などで頻発する不祥事と、根っこのところで深く強く繋がっているように思われます。
イメージとしては、黄色の信号で我先にと進んでいく状態でしょうか。
「赤信号ではないし、皆が行くから、いちいち止まっていたらどんどん置いてかれる。だから、行くしかないよね。これが問題なら、法的な規制を設けないといけないよね」というような。