若者に「打たれ強さ」を求める会社の事情とは?

こんにちは、Gene-K(@SmileWork_LAB)です。

「近ごろの若者は、おとなしくて、ちょっと叱咤するとシュンとなる。」

なんて話をよく聞きます。

これはいつの時代も同じ。

「今どきの若者論」は、いつだって同じ。

若者に「精神的な打たれ強さ」を求めるのもそう。 20年ちょっとの人生において、今の学校生活や家庭環境の中にそこまでの挫折経験があるかどうか… です。

最初は誰も同じ。

就活・就職をキッカケに、まず社会や会社の理不尽さを経験し、良くも悪くも図太くなるワケです。

社会や会社には、いろいろな考えの人がいて、自分とは違う意見や考え方、ときに批判や非難、理不尽な事にさらされながら耐性ができてくる。

これは、机上ではなく体験からでしか身に付かないキャリアであり、生き抜くためのひとつの大事なスキルです。

大人になるということは、あいまいさを受け入れる能力をもつということ。 

フロイト

近ごろの採用で「打たれ強さ」を求める理由のひとつが、職場におけるメンタル不調者の増加があります。(平成30年度「過労死等の労災補償状況」を公表します:厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_05400.html

求める人材に「打たれ強い人」「メンタルタフな人」を掲げる会社も珍しくありません。

適性性格検査でメンタルタフネス、ストレス耐性を第一の指標にしているところも。

「打たれ強い」という言葉の意味は「攻撃されても耐えられるだけの強い肉体的・精神的抵抗力をもっている。 」ということです。

新卒採用で、求める人材要件に「打たれ強さ」を求める会社に、ふつうの人なら間違いなく勘ぐりますよね。

・この職場には打ちのめす人がいるのかな?

・ここは打ちのめされるような職場環境なのかな?

・理不尽な事を要求する取引先がいるのかな?

・メンタル疾患になる人、辞めていく人が多いのかな?

などと。

そもそも「打たれ強さ」で成果を出さないといけない仕事って何でしょうか? 

精神論で乗り越えないといけない仕事って何でしょうか? 

そういうところには、自由な発想で、新しい創造で、自らの意思でチャレンジする文化は期待できるのでしょうか?

メンタルタフネスを高めることは、個人はもちろん、組織全体の課題です。

健康経営にもつながる大事なことです。

社会経験のない若者に求めるのではなく、メンタルタフネス度を高める仕組みを考えることは今や経営リーダーの大事な仕事です。

人は自分の基準で物事を考えがちです。

違う基準で会話をしても、溝は深まるばかりです。

もし募集の際に打たれ強さ、精神的なタフさというワードが出たら、その理由を人事担当に聞いてみることです。

そこに対する説明の姿勢でその職場の本質が見えたりもします。

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