企業不祥事の根本原因と注意すべき前兆 〜 VUCAの時代を生き抜く上で不可欠な能力 〜

こんにちは、Gene-K(@SmileWork_LAB)です。

企業不祥事は、企業の信用を失墜させ、社会に大きな影響を与える問題です。また、不祥事には無縁の従業員の雇用や生活に悪影響を及ぼす場合もあります。

近年、大企業、中小企業といった企業規模や、有名無名(企業ブランド)・業界・業種を問わず、企業なよる不祥事は後を絶ちません。

なぜ、企業不祥事が起きるのでしょうか?

その根本原因と、注意すべき前兆を理解しておくことは、働く人にとっても重要なリスクマネジメントのひとつです。

企業不祥事の根本原因

企業不祥事の根本原因は、大きく分けて以下の3つが挙げられます。

① 倫理観の欠如

企業不祥事の多くは、経営者や役員などのトップマネジメントの倫理観の欠如によって引き起こされます。利益追求や出世欲に駆られ、法令や倫理を軽視・無視した経営判断や行動をしてしまうのです。

② 内部統制の不備

内部統制とは、企業の業務執行が適切かつ効率的に行われることを目的とした仕組みです。不正行為を未然に防ぐためには、内部統制が有効に機能していることが不可欠です。しかし、内部統制が不備な場合、不正行為が内部で隠蔽されやすくなり、発覚が遅れる(または隠す)ことで二次、三次へと被害が拡大する可能性があります。

③ 企業風土の悪化

企業風土が悪化すると、不正行為が容認(または黙認)される雰囲気が生まれやすくなります。経営者や役員が不正行為を働くと、従業員が不正行為を働くリスクが高まります。また、経営者や役員、従業員の多くが不正行為に手を染めてしまうと、正しい判断と行動をする倫理観のある従業員は離職してしまい、さらに企業風土が悪化してしまいます。

"役員の人となり"を見れば、その企業が成長するか、衰退するか、想像できちゃう?

注意すべき前兆

企業不祥事を未然に防ぐためには、前兆に目を向けることが大切です。また、企業不祥事の前兆を見極める目と感覚を持っておくことも重要です。

例えば、前兆として以下のようなものが挙げられます。

  • 経営者の権力集中
  • トップマネジメントの倫理観の欠如
  • 内部統制の不備
  • 企業風土の悪化
  • 経営の不透明性
  • 経営判断のミスと放置
  • 上司の高圧的な態度言動
  • 上にものが言えない雰囲気
  • 経営者や役員、上司に対する過度な忖度
  • 部下に対するフォロー不足
  • 従業員の不満や不信の放置 など

これらの前兆が「ごまかす」「隠す」「嘘をつく」という状態へと移行したら、かなり危険な組織に陥っていると判断できます。

再発防止への取り組み

また、何らかの不祥事が生じた際、再発防止への取り組み状況をしっかりウォッチすることも重要です。

不祥事を再発させないための原因を解明し、倫理教育の徹底と的確な対策を講じているかどうかがポイントです。

例えば、倫理教育を徹底することで、従業員の倫理観を向上させることができます。経営者、役員についてはどうでしょうか。不祥事が経営者・役員の倫理観のなさが原因の場合は、辞任・退任が再発防止策として適当でしょう。

また、内部統制を強化することにより、不正行為を未然に防ぐことができます。そして、企業風土を改善することにより、不正行為を容認しない文化を醸成することができます。

企業不祥事は、その企業にとっても、社会にとっても大きな損失です。また、不祥事の当事者でなくても、そこで働く従業員の雇用やキャリア、生活に支障をきたす可能性のある重大な問題です。

不祥事を予見する感覚を研ぎ澄ますことは、VUCAの時代を生き抜く上で不可欠な自己防衛能力です。

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