
こんにちは、Gene-K(@SmileWork_LAB)です。
私たちは日々、さまざまな人とコミュニケーションをとっています。家族や友人、職場の同僚や上司、お店の店員や知らない人など、人と接する機会は多岐にわたります。コミュニケーションとは、一言でいうと「対人間での情報共有や意思の疎通」のことであり、仕事やプライベートなどあらゆる場面で必要とされます。
では、なぜ私たちはコミュニケーションをとる必要があるのでしょうか?そして、コミュニケーションが人間関係やQOL(Quality of Life:生活の質)にどのような影響を与えるのでしょうか?本記事では、これらの問いに答えるために、心理学や社会学の観点からコミュニケーションの必要性とメリットを解説します。
コミュニケーションをとる必要性
コミュニケーションをとる必要性には、本質的な2つの理由があります。
1.他者との協力なしでは生きていけない
人は本質的に「社会的な生物」であり、高度なコミュニケーションが人類の発展を支えてきました。集団での力は大きい一方で、一人でできることは少なく、私たちは他者とのコミュニケーションを避けて生きていくことはできません。現代で社会生活を送っている以上、何らかの形で人とつながって信頼関係を築き、協力し合う必要があります。
2.高次の幸福を得るためには、他者の存在が不可欠
人間の基本的な欲求を階層化した「マズローの欲求5段階説」という心理学者アブラハム・マズローが提唱した理論があります。この理論によると、低次の欲求が満たされると高次の欲求が現れるということです。低次から順に以下のように分類されます。
生命活動を維持する上で不可欠な欲求(食欲、呼吸、睡眠など)
安全・安心な環境で暮らしたい
集団に所属したい、他者に受け入れられたい
他者に認められたい、高く評価されたい
自分にしかできないことを成し遂げたい

社会的欲求や承認欲求は、他者の存在があってこそ成り立つものであり、満たされていない状態だと孤独や社会的な不安を感じやすくなります。現代の日本において多くの人が生理的欲求や安全の欲求を満たされていると考えると、私たちが幸福感や充足感を得るためには、他者とのコミュニケーションと信頼関係の構築が必須となります。
コミュニケーションをとるメリット
コミュニケーションをとることには、様々なメリットがあります。ここでは、主に以下の2つのメリットについて紹介します。
1.信頼関係の構築と、精神的な充足感の獲得
コミュニケーションを通して、私たちはお互いの価値観や考えを知り、信頼関係を築いていくことができます。プライベートやビジネス上での人間関係が良好であると、「マズローの欲求5段階説」の社会的欲求や承認欲求が満たされ、精神的な充足感や安心感を得ることができます。
2.仕事の効率化と、生産性の向上
仕事の多くは、様々な関係者と情報交換や意思疎通を図って協力し合ったり、相手に働きかけアクションを促したりしながら進める必要があります。コミュニケーション能力が高いと、このプロセスがスムーズかつ効果的に進むため、成果を上げやすくなります。さらに、仕事で成果を上げ会社に貢献していることを実感すると、自己実現欲求といった高次の欲求を満たすことにつながります。
コミュニケーション能力を構成する4つのスキル
コミュニケーション能力は、以下の4つのスキルに分解することができます。
- 言語的伝達力:言葉で自分の考えや気持ちを相手に伝える力
- 非言語的伝達力:表情や身振り手振りなど言葉以外で自分の考えや気持ちを相手に伝える力
- 言語的受容力:相手の言葉で伝えられた考えや気持ちを理解する力
- 非言語的受容力:相手の表情や身振り手振りなど言葉以外で伝えられた考えや気持ちを理解する力
これらのスキルは、それぞれ訓練することで向上させることができます。
例えば、言語的伝達力を高めるためには、話す内容や相手に合わせて、明確で分かりやすい言葉を選んだり、声のトーンやイントネーションを変えたりすることが有効です。
非言語的伝達力を高めるためには、相手の目を見て話したり、うなずいたり、笑顔を見せたりすることが大切です。
言語的受容力を高めるためには、相手の話に耳を傾けたり、質問したり、要約したりすることで、相手の考えや気持ちを正しく把握することができます。
非言語的受容力を高めるためには、相手の表情や身振り手振りに注目したり、相手の感情や態度を推測したりすることで、言葉だけでは伝わらないメッセージをキャッチすることができます。

コミュニケーションを円滑にするコツ
コミュニケーションを円滑なものにするためには、お互いにとって「話しやすい雰囲気」を作ることが大事です。ここでは、そのために役立つ3つのコツを紹介します。
1.自己開示する
信頼関係を構築していくうえで、自己開示は大事なポイントです。自己開示とは、自分の考えや気持ち、個人的な情報などを相手に伝えることです。初対面の人やビジネスの場面で、ガンガンと自己開示していく必要はありませんが、適度に行うことで打ち解けやすくなります。
2.相手を尊重する
当然、1人1人考え方や価値観は異なります。たとえ相手の意見が自分のものと違っていても、頭ごなしに否定したりせず、尊重するようにしましょう。相手の話に共感したり、感謝したり、褒めたりすることで、相手は自分が受け入れられていると感じます。
3.接しやすい雰囲気を作る
明るく、誰にでもフラットに接し、感情が安定している人って、話しかけやすいですよね。感情が豊かなことは、けっして悪いことではありませんが、怒りや悲しみといったネガティブな感情は、表に出しすぎないように気を付けましょう。

まとめ
今回は、人間関係を良好にするコミュニケーションの必要性とQOLへの影響についてまとめてみました。
コミュニケーションは私たちの生活や幸福に深く関わっています。また、コミュニケーション能力は訓練することで向上させることができます。
ぜひ参考にしてみてください。